よい油と悪い油 【食事編】
今日は用事があり港区役所へ。行くと必ずロビーに併設された福祉作業所の物販コーナーに立ち寄ります。お目当ては福祉作業所の手作りクッキー。支援になるというのもありますが、それより何より安心かつ美味しいから買います。
このシンプルな原材料、すばらしい。コンビニではショートニングやマーガリンを使っていないお菓子を探すことが難しいですし、スーパーや洋菓子店で買うと同じクオリティでも倍の価格。良心価格の価値あるものって財布の紐がゆるみます。
ショートニングやマーガリンといえば、植物油に水素を添加して人工的に固形の油にしたもの。心疾患、動脈硬化、認知症のリスクとなるトランス脂肪酸を含み、構造的にはプラスチックと同じ油と知られるようになりました。一時は植物性だからバターよりマーガリンのほうが身体によいとまで言われていたのに、やはり自然界にないものは人体にはなじまないのでしょうね。
ちなみに加工食品の原材料表記に「食用精製加工油脂」と書いてある場合もありますが、こちらも構造は同じでトランス脂肪酸を含みます。ショートニング避ける消費者が増えたからでしょうか?紛らわしい表示に気をつけたいですね。
先日サロンのお客様より「家族でトーストにマーガリンをつけて食べているんですが夫や子どもの身体も心配でやめようと思います。トーストには何をつけたらよいですか?」との質問がありました。
やはり日々摂るものとしては心配ですよね。私も子どもの頃はトーストといえばマーガリンでした。知恵をつけた今はエキストラバージンのオリーブ油や低温圧搾のなたね油をつけてます。「ほうろく屋のなたね油」の甘みとやわらかな香りが気に入っています。
歯医者さんの立場から見た食育推進サイト
選食力を身につけよう!(その11)-油の種類と摂り方知っていますか?によると
もっとも摂りたい油の「オメガ3系脂肪酸」はもっとも酸化しやすい油でもあります。遮光ボトルに入っていても、開封してから3週間程度で酸化・変質します。冷蔵庫の片隅で何度アマニ油を酸化させてしまったことか、、、。現在は「毎日えごま油」という便利な個包装を愛用中です。
とりすぎに注意したい油の「オメガ6系脂肪酸」は、スナック菓子や加工食品に多く含まれ、現代人は摂りすぎ傾向。国が定めるオメガ6系対オメガ3系の摂取目安は4:1ですが、現代はほとんどの世代が4以上。「オメガ6系脂肪酸」は摂りすぎると体内で炎症を引き起こすアラキドン酸を作り、アレルギー性湿疹、アトピー性皮膚炎、動脈硬化を引き起こすことがわかっています。
実は昨年から花粉症デビューしてしまったのですが、今年は日々えごま油とDHA・EPAをとっていたおかげかほとんど症状が出なかったのです。
食材すべてを無農薬やオーガニックにするのは手間とコストがかかるけれど、調味料だけならシフトしやすい。細胞膜の原料は油。どんな油をどれだけ摂っているかで細胞の質が変わるといってもよいほど。アロマセラピストがこんなことを言ってはなんですが、ハーブや精油ももちろん頼りになりますが、細胞をつくる材料が食事でとれていないと根本からの改善は難しいんです。
肌あれやアレルギー症状の軽減には「油の質の見直し」もひとつの方法。花粉症がつらい方は今の時期からはじめると、春にはつきあいやすい身体に変化しているかもしれません。私も来年に向け実験継続中です。