からだの棚卸し
GWにお休みをいただき何をしていたかといいますと、旅行に行ったわけでも講座に参加していたわけでもなく『腸内環境リセット』を試みていました。以前からまとまった休みがとれたらやりたいと思っていたのです。
きっかけは昨年受けた分子整合栄養学検査。通常の血液検査では調べない項目まで隅から隅まで検査して、身体の状態を知り、補うべき栄養素を知るというもの。
もともと20代の心身ともに絶不調時代から救ってくれたのが分子整合栄養学が推奨する低糖質・高たんぱくの食生活でした。空腹時にお菓子や炭水化物を単品で食べるのを一切やめて、肉や魚のたんぱく質をしっかり摂る。お酒は糖質ゼロ・添加物なしの蒸留酒つまりウィスキー、焼酎、ウォッカ、ジン。もうゆるゆる9年ほど続けています。おかげで不安定さはなくなり、ちょっとした不調もメカニズムを理解しているので修正可能に。
実はこれまで理論は参考にしながら、実際の検査は受けたことがなかったのです。以前は検査+医療サプリメントで数十万で手が出なくて。 ここ数年で糖質過多のデメリットが浸透しましたよね。血糖値の乱高下による気分障害、インスリン分泌過多による中性脂肪の蓄積、糖質をエネルギーにかえるときにビタミンB群の大量消費など。おかげで検査が受けられるクリニックも増え費用もお手ごろになりましてようやく受けてみることに。
多くの健康に関する情報があふれる中、盲目的に「身体にいい」といわれるもの摂るより、自分の身体に何が必要なのか把握したい方にはぴったりの検査です。1度目の検査わかったことはというと・・・(丸裸になるようで恥ずかしいので少しだけ、、、実際の検査結果は全3ページ)
・糖代謝問題なし
・貯蔵鉄フェリチン不足
・総蛋白質量不足
・ビタミンB群不足
・ビタミンE不足
糖代謝はヘモグロビンA1c(過去1.2ヶ月の血糖値の平均値)とグリコアルブミン(2週間以内の血糖値の平均値)が表しますがまったく問題なしでした。
この検査を受ける人で糖代謝に問題なしはめずらしいそうで看護師さんも「初めて見ました」と驚いていました。これはゆるゆる低糖質生活の賜物。糖質依存の食生活だとあがった血糖値を下げるために日々膵臓からインスリンが大量に分泌されます。インスリンの在庫がなくばれば「糖尿病」、インスリンの分泌異常がおこれば「低血糖症」です。どちらも空腹時の血糖値だけでは発見が遅れる疾患です。
さてさて、問題はフェリチンでした。フェリチンとは臓器に蓄えられている貯蔵鉄のこと。貯蔵鉄がなくなると、血液中のヘモグロビンも減少し、一般血液検査でもひっかかる鉄欠乏貧血と診断されます。なんとフェリチン値が13(正常値10〜150)とかなりの低値で鉄欠乏性貧血の一歩手前でした。これまで眠気や冷え、集中力の低下は糖代謝が不得手なゆえと思っていたらとんだ勘違いだったのです。いやはや、棚卸ししてよかったです。
鉄分は多くの女性が不足している栄養素。食品に含まれる鉄には、肉や魚などの動物性食品に多い吸収性の高いヘム鉄と野菜や穀類などに含まれる吸収性の低い非ヘム鉄があります。豚レバーなら1日あたりどんぶり1杯食べないと必要量が摂れません。
参照元:http://www.ils.co.jp/seihin/hem.html
ここまで不足しているとひじき煮程度では追いつかないため、クリニックサプリメントのヘム鉄と鉄分注射で補うことに。一般的な医療機関で処方される鉄剤は非ヘム鉄で吸収が悪い上に、人によっては吐き気や便秘などの副作用が出ることもあるので苦手意識がある方も多いとかもしれませんね。私の場合、やや便秘になった時期もありましたが、辛いほどの副作用はありませんでした。鉄剤は品質が重要なのでクリニックサプリにしてよかったのかもしれません。鉄分注射は消化器官を通さないため副作用は0で吸収もよく効率的。 1ヶ月に1回、合計10回通いました。
たんぱく質は引き続き食事に気をつけ、たまにプロテイン。ビタミンB群、C、Eは食事とクリニックサプリメントで強化。
そして1年後、2度目の分子整合栄養学検査の結果…
フェリチンは見事13から156に大幅アップしました。日中の眠気、冷えと浮腫みが改善。爪が丈夫になり、肌が乾燥しなくなりました。コラーゲン生成はビタミンCと鉄分が必要なので肌にも変化が現れたワケです。
がしかし、総たんぱく質量は全く変化なし。愕然としました。
おそらく摂取量より吸収の悪さが問題ではないかと、腸内環境を見直すことに。ここ数年、高タンパクを心がけ肉類を多くとっていたのが腸内環境を悪化させたのは否めません。
次なる目標は「総蛋白質量UP」を掲げリスタートです。1年間改善しなかったのは残念無念。しかし検査値を見ながら調整するので無駄打ちはないのがよいところ。
というわけで前置きが長くなりましたが、このGWは3日間食事をとらずコールドプレスジュース、酵母、酵素、GR-8 善玉菌ミックス(プロバイオティクス)、アミノ酸、漢方エキス剤で過ごしました。これをファスティングやジュースクレンズいうのかもしれませんが、私にとってあくまで大腸を耕す期間。漢方にも助けられました。(漢方についてはまた後日詳しくお知らせしますね。)
途中、頭痛や倦怠感もあり、ケトン代謝かな?感じた日もありましたが3日間はそれほど苦痛なく過ごせました。身体の変化では、体重が1.2キロ減少。肌のトーンが明るくなり、嗅覚と味覚が敏感になりました。入眠がはやくなり、朝の目覚めもすっきりで倦怠感が減少しました。しかし腸内環境はまだ良好とはいえません。これは便をみれば分かること。長期間かけてなったものは短期間では解決しません。今後は
1)自炊は和食中心
2)発酵食品を取り入れる
3)良質な油脂を多く摂る
4)抗菌・滅菌しすぎない
を実践しながら栄養吸収力アップに集中し、2ヶ月後にまた分子整合栄養学検査で値をチェックしてきますね。総たんぱく質量が増えていれば、腸内環境が改善されたといえるのですがどうなることやら。健康オタクにはたまらないミッションです。
ではでは、週明けから本格始動という方も多いのではないでしょうか?身体が重い、気分が優れないと感じている方もいるかもしれません。先駆けて実践してきますので参考になりましたら幸いです。