ベチバー
本日は某企業様にて出張講座。
1日講座の冒頭でアロマテラピーについて説明するのに便利なのがこちらです。
同じくイネ科のレモングラスやシトロネラ同様、高温多湿の地域で育つベチバーです。
強い抗菌作用、デオドラント作用、害虫忌避作用を持ちます。
ベチバーは夏場の忌まわしい昆虫、Gからはじまる・・・そう、それです!
の忌避率がなんと100%。忌避なのでお亡くなりになるわけではなく、近づかないということ。
それでも十分助かりますよね。実際に防虫剤や消臭剤として商品化もされています。
この話をするとアロマテラピーをより身近に感じていただけるので
講座の冒頭に欠かせない精油なのです。
春先からコットンにつけたベチバー精油を水周りや玄関に置いたり
アルコールに漬け込んだチンキ剤は化粧水作りに活用中です。
香りはというと「湿った土のような」「ほのかにウッディでスモーキー」
などと表現されます。強い香りなのではじめて嗅ぐと顔をしかめる人も。
ラベンダーやかんきつ類だけではなく、こんな個性的な精油もあるんです!と
アロマセラピストのおせっかい心がうずきます。
マニアックなお客様に福岡県八女産のベチバーをいただいたので
最近は精油と実物をダブルでお見せしています。
中医アロマでは涼・湿に属し、五行は土。
高ぶりや焦りを鎮静し、土が植物を育むように消耗を補ってくれます。
さまざまな考えが浮かび、なかなか眠りにつけないときもベチバーの持つ「陰」の
性質が休むことを思い出させてくれます。
さらに現実逃避(時には大切!)したいときはローズオットー、ゼラニウム、スパイクナード
パルマローザなどの甘さを持つ精油をブレンド。
アロマバスにして浴室の照明を落とすと深い森にトリップしたような極上の鎮静タイムに。
酸化しづらく、経年とともに深みが増す数少ない精油なので1本あると重宝します。
ご興味ある方はカウンセリング時に「嗅いでみたい!」とお知らせくださいませ。